企業理念
蚊やマダニなどの衛生害虫に由来する感染症の問題に対処するための革新的な製品とサービスを提供し、人類の健康を促進することを使命とします。
衛生害虫による感染症に対する持続可能な解決策を提供し、技術革新を社会に実装することで、世界に誇れる日本企業へと成長することを目指します。
Research-based Startup
チャールズ・ダーウィンはフィールドワーカーとして数々の動植物の標本を作成し、サイエンス史の中で今なお最も影響力のある『進化論』を記しました。この大著は、生物学は生物の住むフィールドで学ぶことが最も重要であると教えてくれています。しかし、現代は分子生物学の進歩により、フィールドに出ない生物学者が増えてしまいました。
フィールドワーカーによるフィールドサイエンスの重要性が再認識される日は必ずやってくると信じています。その日が来るまで、少しでも次世代にフィールドワーク技術を残し続けたいと切望し、また自身もフィールドに出続けることを自戒の念とするため社名を「フィールドワーカーズ」と定めました。
弊社のロゴデザインの由来は「蚊のサナギ」をモチーフにしております。蚊のサナギは、昆虫のサナギでは珍しく、大変活発に動くことが知られています。
「熟成期間中も躍動的に動き、やがて飛び立つ可能性を秘めた会社」という想いを込めました。また会社登記日は、オスとメスのサナギが活発に動き、勢いあまり逆転した様子に見える6月6日としました。
代表挨拶
株式会社フィールドワーカーズは、2022年6月6日に誕生した、蚊やマダニのような感染症を運ぶ衛生害虫対策の「モノづくり」に特化した長崎大学熱帯医学研究所発のスタートアップです。この長崎大学熱帯医学研究所は、1942年から感染症問題の解決を目指し、長きにわたり感染症研究を継続してきた現存する我が国唯一の公的研究所。その古き良き熱帯医学研究所の叡智は世界有数のものです。特に80年以上にわたるフィールド研究の知見は世界に誇れるものです。それらをルーツに、弊社は新しい技術を取り入れ、研究技術や機材のリノベーションを行っています。世界各地の衛生害虫による感染症に打ち勝ち、世界に誇れる日本企業を目指しています。
ー 2016年 ー
私が蚊の調査技術を基盤とした感染症対策に資するフィールド研究技術と開発製品の社会還元を志したこと、それが弊社の構想の始まりです。ー 2019年 ー
ロンドン大学熱帯医学校でのリサーチフェロー経験が、この構想を現実へと近づけました。大学教員でありながら実業家としても活躍する受入先の教授の姿に、次世代の研究者像を見出しました。
ー 2021年 ー
英国からの帰国後、「九州・大学発ベンチャー振興会議のシーズ育成資金」を獲得し、起業への道が開かれました。ー 2022年春 ー
6回連続の科研費不採択通知が、起業を決定づける契機となりました。科研費制度に対する怒りと絶望は、私を前進させる原動力です。
ビジネスを行うことで、税金依存型の研究費体制から脱却し、自立的な研究資金創出が可能になれば、新たな科学者集団の組織化が実現します。縮小傾向にある国の研究費の影響を最小限に抑え、安定した若手人材育成を目指さなくては、日本の未来に危機が訪れる。私はそう感じています。
研究費の縮小をする国を非難し、改善を求めている時間は、もう残されていません。今、大学発スタートアップの私たちができる科学と社会への貢献は、全力で頭を使い新しい産業を生み出す出すことだと確信しています。
弊社は、熱帯医学研究に取り組むスタートアップ企業として、衛生害虫による世界中の感染症克服を目指し、革新的技術の社会実装を通じて、世界に誇れる日本企業へと成長すべく、日々邁進しております。
代表取締役 星 友矩Founder & CEO Tomonori HOSHI
メンバー
ー
長崎大学医歯薬学総合研究科修了。医学博士。現在は、長崎大学熱帯医学研究所・助教を務め、COVID-19対策コンサルタントとして世界保健機関(WHO)にも出向。衛生動物学分野の研究に新たな技術革新とビジネスモデル構築を目指し、株式会社フィールドワーカーズを創業。研究者のロールモデルは、佐々學先生と大森南三郎先生。
会社情報
事業内容
主に3Dプリンターを用いての研究機材の企画、製造、販売及び輸出に取り組んでいます。また海外からの研究機材の輸入販売(人工吸血装置Hemotek等)の対応も可能です。
主に蚊やマダニに関する調査、同定を手掛け、その駆除に関する助言を行います。またその飼育個体の販売等を手掛けております。
衛生害虫に関連したフィールド調査及びそのデータ解析に対応が可能です。またデータ解析に関しましては、一部、衛生害虫以外のデータ解析も対応可能です。
ISBN出版者記号9912999を取得しており、広くサイエンスに資する書籍の出版に対応可能です。ただし、弊社の出版基準を満たしていない場合は、お承り致しかねます。
蚊やマダニに関するサイエンスイベント等の企画や開催が可能です。